【長文】『新型コロナウィルス』感染防止
どのように防止するのが最善か?を今回武漢での感染爆発を阻止した医師が説明してます。全文中国語なので訳を記載しておきます。
※僕が訳したのでおかしいところがあるかもしれません。予めご了承ください。
“中国が新型コロナウィルスの感染爆発防止で最も成功したのは感染元での予防策であり、これが最も重要だ”
4月16日、国家衛健委専門家グループのトップ中国工程院院士の鐘南山など国内の医療専門家は、テンセントWEB会議を通じてヨーロッパ、アメリカ、アフリカの臨床医者と中国の無症状の感染者のスクリーニング、疑似診断、確診患者の治療、重症ICU方案から治癒後の検査・測定までの“新型コロナウィルス阻止の全工程”の経験を共有し、会議は全世界数万人の医者に向けて生放送された。
マスクをすることには効果がある。
“マスクをすることは他の人にうつすのを防ぐためだと考えられていますが、中国で実際には反対の概念でマスクをしていました。これは観念的な違いかもしれませんが、事実でもあります“
鐘南山は、ほとんどのウイルスが実際に空気中を浮遊しているのではなく、飛沫の中に存在し、咳などで伝染することを強調している。欧米ではマスクを着用することで自己防護が可能であることも強調。中国では海外からの輸入症例が多くなり、国内での再防止が必要だと指摘している。
“中国の疫病は基本的に抑制されており、すでに多くの人が感染していない。現在増加している症例の大部分は海外からの輸入症例である。特に無症状感染者に注意が必要だ“
大部分の無症状感染者の潜伏期は3~7日で、最高の潜伏期は14日の可能性があるという。
潜伏期中は症状が出現しないか,非常に軽症である可能性がある。
データ上約50%の患者は発熱はなく脱力感があるとするが、咳は出現する可能性が一番高い症状である。感染者との濃厚接触者、及び感染爆発した地域から帰ってくる人に対しては更に注意と防護が必要とし、疫病が更に伝染することを防止しなければならない。
鐘南山の医療チームは疫病に関するビッグデータ研究を行っており間もなく完成すると明らかにした。このデータは数千人余りの入院患者のものであり、患者の情況別に臨床結果を総括している。
AIによる迅速な診断と予防
また、このチームではAIについても研究を進めており、重症患者の予測モデルや、CTによる肺結節のAI診断などのモデルを構築することを将来の研究計画としている。
新型コロナウィルスの患者は典型的な呼吸器症状以外に、一定の割合で心臓、脳に影響が出る症例もある。これらの患者は基礎疾患を持っている可能性が高い。腎尿細管壊死など腎尿細管にも問題がみられた。
研究チームは25―30%の患者が腎臓に影響を与えることを発見した。中枢神経系に影響を与えるか否かはまだ明らかになっていない。
鐘南山は診断の際にはCT撮影が非常に必要だとしている。「PCR検査で陽性の患者もいるが、CT画像に医学的所見はないか、早期疾患や肺部をまだ症状が出ていない段階で診断を行い,早期段階で診断することができるだろう」と話した。
また、中国で最も成功した経験は上流の予防策であり、これが最も重要だと指摘した。
感染爆発後、濃厚接触者を詳細に監視し隔離を行うことでさらに感染者数を減少させることが出来る。また、ソーシャルディスタンシングを必ず保つことも重要である。
現在中国での患者はすでに少なくなっているが、私達はまだこの措置を取っている。私達はまだ完全にマスクを外すことはできない。
ヨーロッパも早期に抑制ステージに入り、世界的な流行は低下する可能性が高いだろう。
「最近、ヨーロッパの多国籍流行が『プラットフォーム期』に入っていると言える」
すべての国は1つの大きな問題に直面している。
経済発展を第一に選択するのか?
しかし人の命は永遠に第一位である。私達はウィルス抑制に最大の努力をする必要がある。人々に健康を維持させ、その後経済を考えるのが私達の戦略である。ヨーロッパの国や指導者もそれをよく知っていると信じている。
だからこそ様々な防疫活動を強化してきたのであり、私はみんなが成功することを信じているし、近い将来この疫病のターニングポイントを見ることができることを心から望んでいる。
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